▼若い人は刺激に敏感だから、一人でも退屈しない。ただし刺激を多く取り込みたい気持ちを自覚している場合は、多人数の場所へ行く。
▼痩せていくのは、食べないからじゃなく、ストレスのせいだ。 このストレスは勝手に自分が内側で製造しているもので、他の誰かのせいで生まれているのではない。自分の考えが厳しいために、緩いものに苛立つ。考え方が厳しいのは、心に余裕がないからで、どうしたら心に余裕をもてるかを考える時間が不足していると思われる。
▼森博嗣曰く、今の人はインプットが多くて頭脳が肥えてるのにアウトプットによる頭の運動をしないため、頭が動きにくくなっている、と。波立つ感情を拾い上げて誰かに伝えられる言葉の形にする作業が、今日を実のあるものとして蓄積させ、明日のための知恵を作ってくれる。
▼高校生くらいのときは、何でも言葉にして残しておきたかったから、周囲を見る目が鋭かった。自分の生活を抽象的に捉えたいと思っていた。今はどうだろう。昔の欲はもう満たされたから、鋭敏さを手放したのだろうか？それとも、今もその鋭さは保持しているが、より難しい問題を考えようと思っていないから、周囲の刺激との摩擦が生じないのか？自分の周りはこんなものだ、とタカをくくっていないか？
