湖畔の左へ

生活するために書くブログ

2023-01-01から1年間の記事一覧

異世界系物語は本格ファンタジーを目指さない

異世界系物語が何番煎じか分からない使い古されたモチーフを多用して作話をラクにしていても、空想上の生き物や、現実の物理を無視した魔法を扱っている限りは、ファンタジーと呼べない、ということはない。ただ、「本格」ファンタジーと呼べないだけだ。異…

20230919の虚ろな回文

虚だけか営み、忌む気怠い醜さとあの火の痕裂くに、見入るだけ無意味な問いかけだろう うろだけかいとなみいむけだるいみにくさとあのひのあとさくにみいるだけむいみなといかけだろう →放火事件のことを思うと本当に涙が出てきてしまう。 中島、桜井氏、中…

中島みゆき『倶に』に寄せる感想文

倶に走り出そう 倶に走り継ごう 生きる互いの気配がただひとつだけの灯火 中島みゆきの『倶に』、昨日のSONGSの特集で初めて聞いた。 突き詰めると、人と人は真に分かり合うことはなく、独りで生まれて独りで死ぬ。しかし、まったく同じように独りで生まれて…

おにまい7話について

アニメおにまいでは、蝶と花が毎話必ず描かれる。6話までは、花はアイキャッチのように場面転換する際に数秒映され、蝶はEDの冒頭で描かれてきた。特にEDでは、にかっと笑うまひろの上を2羽の蝶が、密度の高い作画のされ方で舞い飛んでいるのが強く印象に残…