湖畔の左へ

生活するために書くブログ

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

回文のかけら13

変死前に契約や生け贄、マシンへ (へんしまえにけいやくやいけにえましんへ)安部公房『R62号の発明』っぽい回文。 さんざん嫌悪、幾度も毒イオン検算さ。 (さんざんけんおいくどもどくいおんけんざんさ)TLに流れてきた「毒イオン」という言葉から展開。…

回文のかけら12

あかるい照れが軒並み全みんみん蝉泣き逃れているかあ。 (あかるいてれがのきなみぜんみんみんぜみなきのがれているかあ) 甲斐なく失くす薄く沖つ波。夏記憶数少なくないか。 (かいなくなくすうすくおきつなみなつきおくすうすくなくないか) 苦舐め、楽しみ…

回文のかけら11

恋ようこそ、素行よい子 (こいようこそそこうよいこ) 巣立ち歌う歌撃ち出す。 (すだちうたううたうちだす) よく角膜掻くよ。 (よくかくまくかくよ) 答えか掻き出した私、抱き抱えた子。(こたえかかきだしたわたしだきかかえたこ) そろそろツイッターに公開し…

回文のかけら10

融ける雪も、根乗る春の音も消ゆるけど。 (とけるゆきもねのるはるのねもきゆるけど) そうとうこだわるね。払って手。面跳ねるわ、蛇行と嘘。 (そうとうこだわるねはらっててつらはねるわだこうとうそ) 心有ろうが、虚あろここ (こころあろうがうろあろここ)…

回文のかけら9

よい知らずメンヘラおらへん珍しいよ(よいしらずめんへらおらへんめずらしいよ) なんかもう少しどうにかならないかなあってんでお蔵入り。 うぼうふううふうぼう 翔べ何処にか。山甘やかに湖水へと。 (とべいずこにかやまあまやかにこすいへと)

回文のかけら8

雲お高くとまる秘密伝わる。たわみ、澄み渡る綿包み、昼間解く肩重く。(くもおたかくとまるひみつつたわるたわみすみわたるわたつつみひるまとくかたおもく)※かけら1から。「とく」を「解く」に。 名乗る頭陀袋日照早く、早く、やばく。やはり手広く蓋するの…

回文のかけら7

よろしく、よい生活。よい出来、塗り絵顔にした私におかえり抜きでいよっか。威勢よくしろよ。 (よろしくよいせいかつよいできぬりえかおにしたわたしにおかえりぬきでいよっかいせいよくしろよ) 生きてくイニシアティブせかす風吹いて、脚にいく敵意。 (い…

回文のかけら6

三日月知る。ただ知る。滴る四季掴み。 (みかづきしるただしるしたたるしきつかみ)誰か泣くとき掴み、三日月疾く流れた。 (だれかなくときつかみみかづきとくながれた)三日月、由なく盲目な暑気掴み。 (みかづきよしなくもうもくなしょきつかみ) ただ倉から…

回文のかけら5

ばけのかわがのけば 敗れた人が日暮れの飲み屋で、どこまでも飛べる羽根を夢に見た。射し込む陽はビルの谷間に消えたが、彼はグラスの中に反響する茜を夢に見た。 掃き合う落ち葉、瞳吸いますよ水。まず見よ住まい、炭と火鉢追う秋は。(はきあうおちばひとみ…

回文のかけら4

渋つくご意見仕向ける阿呆。歩け無神経穀潰し。 (しぶつくごいけんしむけるあほあるけむしんけいごくつぶし) 「死にたくなる世の中は墓なの?夜鳴くタニシ」 (しにたくなるよのなかははかなのよるなくたにし) いまの蔵には、ツイッターに流したくない作品を…

町田康「けものがれ、俺らの猿と」

やったれぬるぬるぬれたつや 町田康のぬるぬるした小説の影響であって、性的な意味合いを封じることを意図していないとかいって、何でそんな弁解風なことを広大なネットの宙空に向かってぺらぺら喋らにゃならんのだ。何がビューティフルレインだ、こら。ぬる…

回文のかけら3

歓談頃よい、わいわい会話。祝い喜んだんか。 (かんだんころよいわいわいかいわいわいよろこんだんか)※かけら1で頓挫していたものにもう一度チャレンジしたら、あっけなく出来上がった。回文も倉で熟成させるとおいしく仕上がるらしい。 神すやすやいたわる…